国立新美術館とサントリー美術館で行われているピカソ展をはしご。
新美術館の「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」のチケットをJNBのクラブオフで1,200円で購入。
サントリー「魂のポートレート」のほうはその半券で200円引き、1,100円、計2,300円。
1ヶ所でできるものを2ヶ所に分けて倍取り、というのはナイスなマーケティング手法といえるだろう。
まんまと乗っているわけで。
さて、1999年に、マラガ、バルセロナ、パリのピカソ美術館を訪れ、さしずめピカソツアー
の趣きの旅をしたが、当然のことながら最早あんまりディテールを覚えていない。
今回はパリのピカソ美術館改修のため、その間、作品が世界各地を廻るツアーの一環なのだそうだ。
あらためてピカソの旺盛な制作欲、表現の幅の広さ、テーマの広範さなど、ひとりの人間が
これほどの創造力を長期間に渡って維持し、表現し続けた、という事実に圧倒される。
1881年に生まれ、1973年に死去したピカソが何歳のときにどのような作品を制作したか、
その点にフォーカスして展覧会を見ていった。
現在の自分と同じ年齢のときに描かれた作品で展示されていたのが
これだが、この後、今回の展示で最も感銘を受けた「接吻」あたりまでの
3~5年間はかなりの充実期と言っていいのではないだろうか。
ゲルニカはさらに15年の月日を待つことにになるわけだが。
その後も作品の質は明らかに落ちるとは言え90歳を超えるまで
作品を量産し続けたのだから、描くことが生きることだったのだなあと改めて感慨を受ける。
比べても仕方ないけど、翻って本当に生きているのかわからない自分の小ささにあきれますな。
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